リメイク knit 工房(top)制作室 / 1 マフラー

制作室1 マフラー  羊

ライン

白いマフラー
フェルト化させた白いセーターで
つくったマフラー

 この世のすべてのマフラーはすてきです。

 冬。街を行く人たちがコートを着る季節になると、中に着ているすてきな服が外からはわからなくなってしまいますが、そのかわりにそれぞれの人が工夫をこらして、あるいは無造作に、おしゃれや防寒のために襟元を彩るマフラーやショールが印象的に目に映ります。


 とくに毛糸で編んだものは、見た目にも暖かそうなのでつい目が行ってしまいます。私は“マフラー・ウォッチャー”。駅のホームや電車の中で、あれは自分で編んだのかなぁ、お母さんとか家族の人が編んでくれたのかなぁ、それともお店で買ったのかなぁととても気になります。手編みのすてきなデザインのものだと声をかけてお話を聞きたくなる(もちろん実際にはできませんけれど……)くらいです。

クマのマフラー クマのマフラー
クマさんのマフラーはなんと夫の母の学生時代の編み地見本
ハチの刺しゅうは雑誌『天然生活』の付録でした
ボタンのマフラー
友人の娘さんのリクエストで
ボタンをつけてみました

 そして、以前はそんなすてきな手編みのマフラーを見ながらも「もっと細い毛糸でていねいに編んだほうがいいのに」とか「色の組み合わせがいまひとつ……」とか心の中で難クセをつけていたものでした。それなのにここ数年、全部がかわいらしく見えるようになりました。「これはこれでいいんだ」と納得できるのです。

 この心境の変化を自分でも不思議に思い、あるときよく考えてみたら、「マフラーという存在そのものがすてきなものだからなんだなぁ」と気がついたのです。これは大発見でした。

 理想はいろいろあるけれど、手元にある材料を使い、自分の持っている条件の中で精一杯工夫した結果の作品、それが暮らしの中の手仕事というものなのではないかなと思います。

つないだマフラー つないだマフラー
フェルト化させたセーターからマフラーを作る過程
水色のショール
バラのコサージュ付きショール

 私が、マフラーを編むために編みものの本でデザインを探し、毛糸を買うために何軒かのお店を見て回ったのは中学1年のときの家庭科の課題のためだけです。

 とにかく手元にある毛糸をうまく使って、手持ちのセーターやコートに似合うように。その制約がまた楽しいんだなぁとおもいます。

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